ブログ役割見直し⇒ここは今まで通り

 先日来、goo/はてな@nifty、計3ヶ所に同じ内容を書き込んでも芸がないなあ、と改めて使い分けを考えてみようとツラツラ思っていました。

 で、My家頁(http://zatsunen.com)の元々の掲示板機能が@niftyの仕様縮小で使えなくなっていたまま放置していたことから、取り敢えずココログ@niftyだけはちょい模様替えして、改めて家頁付属の掲示板「これをかえた」にしようと思います。
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 という事で今後は家頁にまつわる事項のみをココログの記事とします。

 ⇒ココログ「雑念の塊/これをかえた」
  http://zatsunen.cocolog-nifty.com/bbs/

 それ以外の家頁のコンテンツに追加する程でもない身辺雑記・メモなどは次の2ヶ所に書き込みます。

 ⇒gooブログ「雑念の塊 の 退屈手帖」
  https://blog.goo.ne.jp/zatsunen/
 ⇒はてなブログ「雑念の塊 の 退屈手帖」
  https://zatsunen.hateblo.jp/

 当面はgoo/はてな双方に同内容をアップするので、どちらか片方を見れば事が足りるかと。
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 …なんて大仰に書いてはみたものの、ナニ、どうせ人生の指針や哲学分野からは程遠い、毒にも薬にもならんことしか書かん(書けん)のやから九分九厘のネットサーファーにとってはどーでもいいコトなんだろケドさ(笑)。
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 ところで、家頁にまつわる環境がガラッと変わったので、android上で動くhtmlエディタを探すとこらから始めにゃならん(笑)し、その前にftpツールが必要だし、こりゃ家頁を弄るまでは時間が掛かりソ(笑)。

持って下りる/持って下ろす

 その昔、職場で交わした会話に違和感を覚え、その違和感の正体を自分で調べかけて挫折。一回だけ「教えて!goo」に質問して、キチンとした解答を貰ったことが有ったなぁ、と突然思い出し、検索してみたら……見つけた!三年半以上前かぁ、まだ残っていたのねぇ~。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8988420.html?sort=3

 保存期間が何年か知らんけど、いつ消滅するかわからんので、取り敢えずここに待避しておこうっと。

 

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■出典:教えて!goo
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Q質問(zatsunen)

【持って下りる/持って下ろす】

同僚が「(上の階から書類を)持って下ろす」と言いました。

違和感を覚え「持って下りる、じゃないの?」と問うと、
「変かな?昔から使っていたよ」との返事。

文法的な説明は不得手なのでそれで話は終わりましたが、
私が覚えた違和感は間違っていますか?

2015/05/24 09:57
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A回答(4件)回答順
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■No.1(keirimas)

持って下ろす対象は書類(書類を持って下ろす)

持って下りる主体は人(だれかが持って下りる)

の違いで、どちらも間違っていません。

2015/05/24 10:19
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【この回答へのお礼】
ご回答、ありがとうございます。
仰る通り間違ってないにしても「(書類を上階から)下ろす」のに
「持って」が付いたがために「ん?んん?」と感じた次第です。
お手数をお掛け致しました。またよろしくお願い致します。

2015/05/25 22:09

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■No.2(OKAT)

No.1の方の回答でお分かりのとおりですが、少し理屈を言えば、「下りる」は自動詞で、「人間が(書類を持って)下りる」と言っていることになります。

他方「下ろす」は他動詞で「人間が(書類を)下ろす」と言っています。「書類」が(人間の手によって)上から下に移動することに変わりは無いのですが、ちょっとした視点の違いがあります。書類が勝手に下りていくことはまずあり得ないので、普通は「下に持って行きます」というのだと思いますが、それに近い「持って下りる」も有りでしょう。大型の荷物だったら「持って下ろします」ということもあるかも知れません。
 お役所などで、重要な書類を優先視して「人間は下ろすだけの役割しかしない」のだったら、少し悲しい気がしますね。

2015/05/24 12:45
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【この回答へのお礼】
ご回答、ありがとうございます。
「持って」と「下ろす」の間に何か挟まれていれば
("書類を"持って"○○さんに"下ろしてもらう、とか)
違和感はなかったのかもしれませんが、
直に「"持って+下ろす"」に疑問を感じた次第です。
お手数をおかけいたしました。またよろしくお願い致します。

2015/05/25 22:10

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■No.3(yumenoukihashi0038)

「持つ」は他動詞です。

「下ろす」は他動詞、「下りる」は自動詞です。

「●●●(動詞〔A〕の連用形)+て(接続助詞)+▲▲▲(動詞〔B〕の終止形)」

の文型では、

①〔A〕が自動詞 〔B〕が他動詞  例「歩いてさがす」

②〔A〕が自動詞 〔B〕も自動詞  例「走って通る」

③〔A〕が他動詞 〔B〕が自動詞  例「食べて寝る」

④〔A〕が他動詞 〔B〕も他動詞  例「吹いて消す」

いずれもあり得ます。

質問者様は③、同僚様は④で、どちらも誤りではありません。

もしかしたら同僚様は、「持つ」が他動詞であるため、それを「て」でつなげる動詞も他動詞

でなければならないと、無意識に思っていらっしゃったのかも知れません。

2015/05/24 12:52
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【この回答へのお礼】
ご回答、ありがとうございます。
私も最初、自動詞と他動詞の違いかな?とあれこれ検索してみたのですが、
それだけでは説明がつかず、ここに質問させていただきました。
お手数をおかけいたしました。またよろしくお願い致します。

2015/05/25 22:11

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■No.4 ベストアンサー (hakobulu)

間違っていません。

このシチュエーションの場合、「(上の階から書類を)持って下ろす」は、明らかに不自然。

1.
接続助詞「て」の用法について、大辞泉の語釈に則れば、
「(上の階から書類を)持って下りる」の場合は、「本を持った状態で私が下りる(降りる)」という自然な意味になります。
これは、大辞泉の【 1-1 ある動作・作用から、次の動作・作用へと推移・連続する意を表す。】という用法に該当するでしょう。
しかし、「(上の階から書類を)持って下ろす」の場合は、「本を持った状態で本を下ろす」あるいは、「本を持って、それから本を下ろす」といった意味になってしまうため不自然。
接続助詞「て」の用法に関する誤用です。
本を下ろすには、本を持った状態、本を持つ、という動作が必須ですから、それを殊更「て」を使ってまで表現するのは不自然、というわけです。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/148945/m1u/

2.
同僚の方は、
【1-3 3 手段・方法を表す。「歩い―通学する」「泣い―抗議する」】という用法を適用して、
「(上の階から書類を)持つという方法で下ろす」という意味に解釈すれば自然ではないか、と考えていたのかもしれません。
この [ 項目3 ] の用法の場合、たとえば、「(上の階から書類を)頭に載せて下ろす」という文なら問題はありません。
「頭に載せるという特殊な方法で」という意味になるからです。
しかし、原文は「手に持つという方法で下ろす」、あるいは「(上の階から書類を)手を使って下ろす」と、これまた当たり前のことを言っているため不自然になるわけです。

3.
たとえば、あなたが脚立に上がって、棚の高い所から重たい箱を下ろしかけていたとします。
ちょうど、そのとき同僚が通りかかりました。あなたは、
「ちょっと手伝って。この箱、重いから、しっかり持って下ろしてくれ」と頼みます。
この場合は、 [ 項目1 ] の用法が該当し、
「この箱、重いから、しっかり持った状態で下ろしてくれ」、あるいは「この箱、重いから、しっかり持ってから(下に)下ろしてくれ」という意味になるため自然でしょう。
本を下ろすために「しっかり持つ」という動作が必須とは言えないため、接続助詞「て」の用法を使って、動作の一環に組み込んでもらうべく表現するのは自然、ということです。
シチュエーション次第で使い分ける、ということの必要性を改めて感じる事例です。

2015/05/24 14:28
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【この回答へのお礼】
ご回答、ありがとうございます。
詳細な解説をいただき、おかげさまで私がモヤモヤ抱えていた違和感を払拭していただきました。
品詞がこうだからこう、という説明まで辿り着くことができない素人にしてみれば、
文法上こうなっている、と説いていただき、あぁ~、私が抱いた違和感はこれだったんだ~、と
納得することしきり。
お蔭様で今晩ゆっくり眠ることができます(^^)。
お手数をお掛け致しました。またよろしくお願い致します。

2015/05/25 22:12

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 と、言うわけで無事解決を見たわけであるが、書き込み後最初に覗いたとき、No.1~3を貰っていることを確認。その時点で、
「ん~いや~、自動詞/他動詞だけじゃ説明が付かん違和感ばってんね~」
「そいでもその違和感の正体はカクカクシカジカて説明出来んしにゃ~」
「もしこい以外の回答の無かぎ、モヤモヤしたままお礼言わんばいけんとか~」
なんて思っていたが、No.4を貰ってスッキリ&やれやれ( ´-ω-)y‐┛~~。

 で、元々はその同僚に私の違和感はコレだったのサ、と説明しても良いかな?と思っていたが、凄く面倒くさい事になりそう(笑)なので、未だに心の奥底に仕舞ったまま。タブンそのまま墓場まで持っていく…カナ(笑)? 

傍聴あれこれ

 正月休み中、暇に明かせて綴った裁判傍聴メモ六篇につき、所感をいくつか。

 そもそも裁判の傍聴をしようと思ったのは、ずいぶん前に観た(テレビ?ネット?ちょっとアヤフヤ(笑))ピン芸人阿曽山大噴火(´阿蘇´ではない)の裁判傍聴をネタ元にしたお笑いがきっかけ。
 その時は面白い分野に眼を付けるやっちゃなぁ~。…ふぅむ、裁判の傍聴ねぇ。今まで経験したことないけど、何となく興味を惹かれない訳でもないなぁ。何かの切っ掛け(誰かに誘われるとか、知り合い等が関わり合うとかw)が有れば行く気になるかも、と思ったものの、ついぞその機会もなく、忘れようとして思い出せない(Copyright©バカボンパパ(笑))状態だった。

 去年の夏前、仕事が一段落して翌日に手空きになる事がわかり、久しぶりに有休を使ってボンヤリ本でも読んで鋭気を養おうか、と思った瞬間、魔が差したと言うか(笑)、フト裁判傍聴の件を思い出し、そう言えば結局切っ掛けはなかったけど、こうやって思い出したことが切っ掛けか?思い立ったが吉日だ!とばかりに傍聴の手続き等を検索し始めたというわけ。…って相変わらず説明が長いゾ(笑)。

 実際に傍聴し、せっかくだから日付と件名だけでも記録しとこうか、イヤついでにその概要と気付きも書き込んでみよう、とメモし始めたものの、まぁこの文を読んでわかる通り、簡潔に要約をまとめることが不得意なσ(^^;ゆえ、結局思い出しながらあれもこれもとグヅグヅダラダラ(笑)。
 最初は何回かに別れて進行する裁判を途中一回聴くだけで内容が分かるのか?という懸念はあったが、実際に傍聴してみると前情報が全く無いにも関わらず、やり取りをしばらく聴くだけでコトの内容と画が頭に浮かんでくるからアラ不思議(笑)。

 これまでの私の傍聴スタイルは、紙のノートを使わず聴くことに専念し、法廷を出てからスマホにポチポチ書き綴っており、それを元にブログに書き込むための文を推敲するときも次々にやり取りを思い出すので内容に盛り込んだりしている。普段は物忘れヂヂイを自認していながら、よくまぁこれだけ経緯を思い出せるもんだと我ながら呆れるくらい。それだけ神経を集中させてるんだろな。ボケ防止に効果あるかも(笑)。

 今後も暇を見つけては足を運びたいなぁと思う今日この頃。次行けるのはいつかな?今度は小さなメモ帳を用意してみようか。

 

裁判傍聴メモ vol.006 (水)

★この記録は私的に公開するものであり、引用・転載禁止とする。
★著者は法曹界に身を置いたことが無いド素人のため、使用する語句に誤用のおそれ大。優しくご教示賜れば有難い。
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某月某日(水) 岡山地裁
1000-1030 203号 覚醒剤取締法違反 証拠調べ
 時間前に入廷すると既に裁判官着席。程なく0.1t(笑)は充分超えているであろうおデブりんが傍聴席に着いた後、開廷時刻直前に入ってきた傍聴人(おデブりんとは知り合いらしく何やら挨拶を交わしていた)が一番前の席でガラケーを触っていたところ、裁判官から強い口調で注意を受けたが、まさにその時自分もスマホを弄っていたのでドキッとして慌ててバッグに仕舞った(笑)。
 時間が来たが弁護士数分遅刻。到着してもパソコン起動と接続にモタモタ。その後、本番前に証拠動画を納めたSD?だかメモリースティック?だかを検察側に提出したが返して貰ってないイヤそれは返した(はず?)及び判事から証拠品数量は2個になっているが1個しかないイヤそれは2件の動画を1個にまとめたイヤそれは書類と整合性が無い云々~など形式的な事柄のやり取りにかなり時間を取られていた。まぁ厳密な公的文書にまつわる事だし、無駄じゃないんだろうけどネェ、と変な所に感心すると同時に弁護士の力量を疑う。
 裁判の内容は弁護側の証拠提示で、ガサ入れ時の様子をスマホで録画したものが2~3分、被告の自宅?の薄暗いリビング?(何でそんなところにカメラを設置してある?)を監視カメラで撮ったもの(被告人と傍聴席にいるおデブりん?が映っているのか?)が15分位で、起訴状や弁論書類あたりには記載があるんだろうけど、公判では何の説明もないので誰の何処に注目して観ればいいのかサッパリ分からず、無音の画面を延々と眺めるだけ。
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1040-1150 203号 器物損壊、窃盗未遂 証拠調べ
  引き続きこちらも延々と無音の画面を流すだけ。どうやら自動車盗が無理矢理鍵をこじ開けたものではないかと思われるが、何と一時間にわたり何処かの施設(時々画面を横切る歩行者が殆ど荷物を持っていないのと子供の姿がないのでパチンコ屋あたりか?)駐車場のほぼ2機の監視カメラ画像を、検察官がカメラNo.と時間を読み上げながら数分毎に交互、時には連続で流すのみ。
 前法廷と同じくどこが焦点かの説明もない(こちらも起訴状あたりには記載があるんだろな)ため、自動車の出入りと人影が横切る動きの度に、コレか?アレか?ドレだ?と根が続くのも精々15分位(笑)。後半度々襲ってくる睡魔に時折フッと意識を遠退かせながらも最後まで付き合ったが、結局観るべき画面がどれだったのかも不明なまま。音声無しの監視カメラ動画なので、法廷は静まり返ったまま。咳をするのも憚れるくらい(笑)。特に異常が無いことの証明みたいな苦行の一時間だった。
 次回公判は証拠動画確認が無ければ208号との事から、203号(100号に続き大きい)はモニターがあるので動画確認のための代用法廷(通常は他の判事がメインに使用しているので時間調整が必要との事)だと納得。
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1330-1515 100号 強盗、強制性交等(裁判員裁判) 審理
 入退廷時手錠・腰縄付き。
 100号法廷は通常、正面に向かって右側の出入口に近い方が被告・弁護側だが、今回は被害者立ち会い希望のため、右側が検察側。被害者の入退廷時はその検察側席全体を囲むような大衝立(開廷中は出入口近くの証人席近くの小衝立のみに片付けられる)が作られる。
 その他ノートを広げて熱心にメモを取る報道関係?ライター?がチラホラ居る模様。
 私にとって初の裁判員裁判の傍聴。裁判官は3人合議でTBVS-CB判事が左、右も女性判事。裁判員は補充も含め全部で8人。裁判官と同列に並んだ6人(男性×1、女性×5)が正規、後席の男性2人は補充裁判員か。
 予定表では終了1430と書いてあったが、被害女性や予定に無かった代理人弁護士の最終陳述、裁判員に理解がしやすいような書類の説明など盛り沢山で当り前のように延びた。1425一旦休憩、1440再開。各々のタイミングで被告は手錠・腰縄で入退廷を繰り返す。その度に職員が検察側証人席の大衝立のアコーディオンを伸ばしたり縮めたり。
 事件の内容は昨年9月上旬、**市**町の**寺前で夜中の1時頃、ポケモンGOをしていた若い女性が襲われ、レイプ・口内射精された上、財布ごと8000円を盗まれたというもの。
 被害者は事件後1年以上も対人恐怖・男性不信・PTSD(汚された自分はこの世に居ない方が良いのだろうか、とか)に苦しみながらも、被告が犯行を否定して争う姿勢を見せたことから、被害者支援団体のサポートを受けながら、裁判に全て参加しようと決意したとの事。前回?の証人尋問時は過呼吸などで証言の中断が有ったらしいが、今回の最終陳述では涙と鼻水で詰まり(裁判官が検事にティッシュを渡すよう促していたが、最初から用意しとけよ)ながらも最後まで心情を吐露していた。続いて予定に無かった弁護士の陳述もほぼ同内容なのは被害者陳述が滞った場合の補填?
 検察官と弁護士が関係者全員に配布した資料は、遠目からでもそれと分かるような色分け・内容の分類・箇条書きなど裁判員に分かりやすい工夫(通常の文字だけ、それも法律用語の羅列の文書では一般人には難解だろうし)がされていた模様。検察官が読み上げた論告求刑はその資料を用い、いつもと違ってユックリハッキリ説明していた。当然被告側弁護士の最終弁論も同様の資料と説明の仕方だった。
 それによるとこれまでの公判で争点になっていたのは次の通り。
 1.暴行自体の目撃者が居らず被害者の申告のみ。初めて他者に認識されたのが事後に近くのコンビニに駆け込んだ時で、証拠はその時の模様を記録した防犯カメラ動画だけであることから、弁護側は事件そのものが有ったかどうかも疑わしいからでっち上げの疑いがあること。また、たとえ暴行が事実だとしても、最初に首を絞められた時に被害者が被告人の腕の入れ墨に気づかないという不自然な点など、仕事上のトラブルを抱えていた被告を陥れるための別の真犯人が仕立て上げた冤罪だとの主張。
 2.口内射精されたことから採取した歯茎の附着物のDNA鑑定内容は、被害者と被告人のDNAの混合物であるというもので、権威ある鑑定学者の証言(書類のみだったのか証言台に立ったのかは不明)では、鑑定書にある数値は二人のものだという可能性が二人のものではないという可能性の3京(3×10^16)倍という(ヤヤコシイ言い回し)天文学的なものらしい。但しこれも弁護側に言わせると鑑定書があるのみで、被害者から採取した時の様子を記録した写真などもなく、別途入手したDNAを故意に混合したものを鑑定した可能性が無いわけではない、という事らしい。
 3.アリバイがあやふや。妻との電話やり取りのタイミングや、被告人の子を保育園に迎えに行った時間などから犯行は不可能と主張する弁護側に対し、保育園は現場から直線距離で1㎞と至近距離で不可能ではないと主張する検察側。
 求刑は懲役12年。弁護側主張は無罪。
 最後に被告人の最終陳述。裁判官から発言を促された被告人だが、証言台で何を言うかと思っていたら、起立して頭を10秒ほど下げ続けただけ、発言は無し。このパフォーマンスが効を奏するか?
 次回公判は年明け早々、判決言い渡しとのこと。
 傍聴していて思ったのは、被告人とは見ず知らずの被害者には落ち度がなく犯人が全面的に悪いとはいうものの、また安全だと言われている日本であるとしても、夜半過ぎに若い娘が独りで人気の無い場所で辺りを警戒することもなくスマホ画面に表示されるポケモンGOを見つめている姿など、さすがに無防備過ぎて…ねぇ、何だかなぁ。
 それと市内一の繁華街である**町付近には夜中も子供を預かる保育園があるのか?と素朴な疑問。ちなみに被告人は勾留後、妻に愛想つかされて離婚したとの事。
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1520-1530 204号(家裁) 離婚訴訟
 途中入廷。詳細不明。夫が原告で妻が被告。どちらも高齢で、夫は70代?妻は後ろ姿なのではっきり分からないが年寄り声。
 妻に対して被告側代理人が夫の母から受けた金銭的な援助の確認をしていた。
 別の裁判を見る時間が来たので早々に退出した。
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1530-1625 208号 過失運転致傷 道路交通法違反
 開廷後だったが入廷した時被告(小柄で終始俯き小声)を見て、アレ?顔に見覚えが? …でメモを探してみると前回 vol.005 1020 208号の続きだった。
 土木作業員である被告が仲間と風俗店帰りの午前1時過ぎ、*町近くの**川沿路で信号待ち中の原付に追突。そのまま停車中の前の車を追い抜き、横断中の歩行者や対面車両に当たらなかったものの危険と認識させる行為を行いながら帰宅。動転して気を落ち着かせるため冷蔵庫にあった缶酎ハイをイッキ飲み後、訪ねてきた警官にシラをきったとか。
 誰が聞いても飲酒がバレるのが嫌で逃げたとしか思えないが、証拠が無い。逃げ得としか思えないがしょうがなし。
 母親が証言台に立ったが、六十代にしては老け顔、七十代か?保釈金150万円を用意するのは大変だったと思わせられる。
 この事件で免許取り消しになるが、まだ運転を続けるつもりか未だに車を処分しないのは何故か?⇒娘にやるつもり、保釈中は実家(**町)に身を寄せて実母の監督下にあるが執行猶予になったときの身の置き場は ?⇒考えいない。などのやり取りあり。
 検察官も裁判官も飲酒の疑いを強く滲ませていたが証明できず。結局飲酒以外の公訴事実は争わず情状判断のみ。検察官は懲役8月求刑。弁護側は事実は争わず情状酌量を要求。その場で判決言い渡し。
 大昔に何かの前科があったようだがその後は更正していたとして「主文懲役8月に処する、この刑が確定した日から3年間その刑の執行を猶予する。訴訟費用は被告人負担とする」。
 交通裁判って短時間決着する原則があるのか?ちうか、ある意味こういったいわゆる事案毎のテンプレート判決が有るような感じ?
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1630-1650 208号 常習累犯窃盗 審理?
 入退廷時手錠・腰縄付き。
 「年寄り」と言う言葉がぴったりの被告人(年齢は…聞いたけど失念。え?その年齢で?と思った)。顔の生気が乏しく歩く姿も高齢者そのもの。刑務所に出たり入ったり人生の大半を塀の内側で暮らして来ただろう被告人にとっては、今回の裁判も人生の終末に向けての単なる通過点と言った感じ。
 あらかたの審理は前回までに済んでいるのか(または累犯だけあって証拠調べが多く時間切れで今回に持ち越しとなったとか?)、開廷後すぐに論告求刑(懲役3年?と思う)・最終弁論(認知症が疑われる点を重視)・被告人最終陳述後、次回判決言い渡しとなった。
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 初回vol.001の時は気が付かなかった(ちうか居たけど傍聴席まで気を配る余裕がなかったので眼に入らなかった?)が、vol.002~vol.005の連続4回、私と同様に傍聴席巡りをするオッサン(アラフィフ世代?チョッとオタクっぽい感じ(笑))がいたが、今回は姿が見えなかった。
 見たら見たで、ア、また居るわ私がランダムに来ても必ず姿を見る、ちうことはほぼ皆勤賞?好っきやなぁ、仕事何してるんやろ、なんて思っていたが、見なかったらアレ?居ない?今日はどうしたんだろ?なんてね(笑)。

裁判傍聴メモ vol.005 (月)

★この記録は私的に公開するものであり、引用・転載禁止とする。
★著者は法曹界に身を置いたことが無いド素人のため、使用する語句に誤用のおそれ大。優しくご教示賜れば有難い。
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某月某日(月) 岡山地裁
1000-1020 208号 窃盗 判決
 入廷時手錠・腰縄、退廷時なし。
 「主文、被告人を無罪とする」(…って、短い傍聴経験ではあるが初めて聞いたような気がする)。
 被告は高齢者、***市内のコンビニでマーボー丼を買った際、レジ横にあったイチゴ大福一個を掴みそのままレジ袋に入れた、及び焼酎一缶も万引きした、との内容。
 前頭葉ナンチャラ認知症患者で前回までの審理でも「覚えてない」「わからない」などと繰り返していたらしい。また以前からこのコンビニとのトラブルも度々有った模様。
 判決は目撃証言も防犯カメラの画像もなく、コンビニ店主の勘と状況証拠のみの点を突き、家宅捜索で見つかった焼酎の空き缶とイチゴ大福の空箱を万引きで手に入れたものと限定することはできない、と認定。
 最初に無罪の主文を読み上げた瞬間、二人出廷していた検察官が「まさか!?」てな顔をしてお互いに顔を見合わせ、苦笑しつつ落胆して小さく肩を落とした姿を私は見逃さなかった(笑)。これって検事としての経歴に影を落とすのかな?
 それにしても裁判官が約20分強にわたり判決文を読み上げたが、その間「イチゴ大福」の単語を30~40回(耳にタコが出来るくらい(笑))聞く。もちろん「てにをは」を変えてw。
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1020-1100 208号 過失運転致傷 道路交通法違反 新件審理
 **市の繁華街近くの路上で夜半過ぎ、信号待ちの原付に追突し、全治一週間の怪我を負わせながらそのまま逃走したもの。
 被告人は小柄で終始俯き、本人確認の際もマイクで辛うじて聞き取れるくらいか細い声。
 被告代理人の甲号証拠確認が不充分なため、実質審理は次回に持ち越し。
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1100-1150 100号 詐欺、無免許過失運転致傷 審理
 入退廷時手錠・腰縄付き。
 いわゆるオレオレ詐欺の受け子から金を受けとり次の役目に渡す役から始まり、その後はその金の一部を自分の手数料(11%)として抜き取れるまでになった。
 グループの重要な役目をしてした事から責任は重大として、求刑は禁固3年8月。
 弁護側は被告人の軽度の知的障害(他人の発言を上手く認識できない、理解できないまま安易に頷いてしまうなど)あり。先輩の言うがままにアッシーになっていただけ、また複数の証言も勘違いや偽証だとして無罪を主張した。
 無免許運転の方は詐欺途中に資格無しで自動二輪を運転したもの。こちらは被告も認めている。致傷と言うからには事故を起こしたのだろうけど、程度は軽い?論告でも弁論でも印象(記憶)に残るような内容ではなかった。
 100号法廷なので傍聴席は百席弱あるが、この裁判の傍聴人は何と私一人だけ。ちょっと居心地が悪いこと甚だしいw。
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1330-1400 100号 窃盗 冒頭陳述
 入退廷時手錠・腰縄付き。
 関東地方の出身で住所不定無職。前科前歴多数有り。
 他所から岡山に流れてきて警備会社でアルバイトしたが、勤務態度が悪く居づらくなったため、無断欠勤の上、会社の車を盗んで逃走し、隣県のパチンコ店で発見、逮捕されたもの。
 別件で他県でも起訴されているほか、別の県でも再逮捕予定の案件が2件あり、岡山で併合審理される見込みのため、一連の手続き待ちとして次回の公判期日を決められず閉廷。
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1400-1515 100号 過失運転致傷 冒頭陳述、判決
 **市の交差点で赤信号を見逃して40~50㎞で走行したまま、直前に急ブレーキを掛けたものの左側から来た車両の側面に衝突・横転させ、乗っていた3人に1ヶ月から3ヶ月(脛椎骨折?)の大怪我を負わせたもの。
 重傷・加療中の一人を除き、示談成立。物的賠償済み。免停1ヶ月を経てつい先日運転できるようになった。
 私と同年代の被告は実直・誠実そうで、事故さえなければこんな法廷とは一生縁がなさそうな人物。
 被告人質問の最後に裁判官質問で、被告が信号を見落とした際になぜ見落としたかはっきりとした原因が分からない、と回答していた事を突っ込まれ、例えば睡眠不足だったとか心配事があったとかならそれぞれ対処できようけど、原因が分からなかったら対策の立てようが無いですねぇ、とチクリ。
 その後、公訴事実に争いがなく、情状(その日に病院に謝りに行ったこと、示談が治療継続中の一人を除き成立していること、50年近くの運転歴で事故歴なし、スピード違反一回のみ)のみなのでそのまま判決。
 求刑は懲役(禁固だったかな?)1年2月、判決は懲役(?)1年2月、執行猶予3年。
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1515-1630 100号 常習累犯窃盗 冒頭陳述
 入退廷時手錠・腰縄付き。
 前科11犯、61歳。大阪刑務所を8日前に出所した時は所持金3万2千円(懲役報償金)で、まずは温泉に入りドン・キホーテで女性下着(!)と自分の衣類を買い、九州に行こうと岡山まで来たものの、所持金45円。
 しかしここで生きるための食料品ではなく、老舗デパート2階の婦人服売場でブラトッブほか女性用下着複数枚を万引きして現行犯逮捕。
 被告人質問の最後に裁判官から、また刑務所に入りたいか聞かれ、被告が入りたくないと答えると、どうしたら良いでしょうかね?と逆質問。出所後に新今宮みたいな繁華街に行ったら誘惑が沢山あるから駄目ですよね、とか諭されていた。
 それにしても過去11回の判決を受けた裁判所が、北は新潟から東は静岡、岐阜や京都、南は宮崎まで見事にバラバラ。本人は放浪癖が有ると答えていたが、フラフラと旅に出た先で万引きを繰り返している。それも何れも一万円以下の少額。茹で玉子一個で捕まったこともあるらしい。刑務所に戻りたくない、という建前だが、シャバの生活より檻の中の方が自分に合ってる、と言うのが本音なのかもね。
 それにしても朝8時から夕4時半まで作業して一日の報償金が百数十円。3年作業して3万2千円!? 安っ!とは思うものの、まあ不自由ながらも衣食住は保証されているし、小遣いとしては少額だけど無駄遣いもする必要ないからしょうがない、かな? 満期になってシャバに放り出される軍資金には少なすぎるけど。
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 1100からの裁判4件、何れもvol.003で言及したツーブロックベリーショート(TBVS)のクールビューティ(CB)***判事が担当だが、検察官(こちらは何かちょっと頼りなく見えるw)もずっと同一人物。何でもやるのね。
 そのTBVS-CB(笑)裁判官はイントネーションから関西出身であることがうかがえる。本人は気づかないのか、あるいは直す気がハナから無いのか(笑)。先日亡くなった和久俊三氏が書いた「赤かぶ検事」柊茂は名古屋弁(岐阜弁?)だったし、方言が滲み出る(九州だったら「●●ですもんね~」とか(笑))判事・検事・弁護士が居ても良いかも?創作と現実をゴッチャにするな?ってか(笑)。
 本日最後の法廷で、被告人を連れてきた年配の刑務官(しょっちゅう見かける)が審理中に大口開けてあくびを隠すことなく連発。思わず裁判そっちのけでその回数を数えたくなるくらいw。お疲れなのね(笑)。

裁判傍聴メモ vol.004 (木)

★この記録は私的に公開するものであり、引用・転載禁止とする。
★著者は法曹界に身を置いたことが無いド素人のため、使用する語句に誤用のおそれ大。優しくご教示賜れば有難い。
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某月某日(木) 岡山地裁
0945-0955 208号 窃盗 判決
 途中入廷したため詳細内容不明。
 懲役1年6月、執行猶予3年。
 パチンコ、スロット、飲酒で借金がかさみ窃盗? 執行猶予が付いたのは、初犯で祖父が監督するということから。刑務官が両脇に座っていたところを見ると、入廷時は手錠付きだった模様。
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0955-1005 208号 窃盗 判決
 入退廷時手錠・腰縄付き。
 懲役1年2月、執行猶予無し。
 HC**店で品名不明の万引き1万円弱。高齢だが累犯多数で今回の犯行が出所後10ヶ月後のため実刑ありとなった。
 身元引き受けする人も居なさそうだし、この老人、死ぬまで刑務所とシャバの往復なんだろな。
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1005-1050 206号? 損害賠償請求 弁論(証人尋問)
 **年**月**日(約二年前)に事故(自他損不明)を起こし修理が必要になったが、アメ車のため膨らんだ修理費用と修理内容をめぐるトラブル。原告は所有者、被告は修理工場。
 途中入廷した時、修理部品の発注書云々でやり取りをしていたが、しばらく聞いていても何が争点か分かりにくい事ハナハダし。
 やり取りを時系列でまとめようと努力してみると、まずは修理工場が直接米国の業者に見積りを取ったところ、納期が随分(数ヶ月?)掛かり、部品代+交換費用が高額(ドア一枚で101万円!?)になることが分かったため、所有者に対し鈑金でも可能だと提案したが、そもそも保険が適用されるか否か不明だったこともあり、そのまま保留になった事までは聞き取れたが…。
 その後の両者の動きが法廷のやり取りだけではどういう経過を辿ったのかイマイチ不明。修理は済んだものの内容と金額に不満が出た、と言うことか。ドアを交換したのか鈑金で済ませたのかすら分からず(発注書とかインボイスとか証拠書類を取り交わしてないのか?そこを原告弁護士や裁判官は突っ込んでいた)、聴いていてもナンだかな~感が満載。
 更に保留・修理中の代車として貸出しだされた10年落ちのアリストが1日2万円(定価3万5千円に比べ格安!らしい)のレンタル料で、3ヶ月貸出し(ちうことは合計180万円!?)された料金が妥当かどうかも侃々諤々。原告代理人も裁判官も市場価格を大きく上回ってないかと追及するも、修理工場側は相場です、とにべもなし。
 今回で結審?どんな判決になるんだろ?
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1050-1055 207号 損害賠償?
 自己破産?借財整理?した後の当初約束した日(月?)額千円を払ってない? 書面審理のみで争いはないという事で即判決。何と五千万以上!の負債だとか。今後の返済計画は別途打合せ。
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1055-1100 207号 損害賠償?
 弁論をしたいのだが、何やら別件で双方が被告になって係争中?なのでそちらが片付くのを待つ?別室で予備審問?何が何やら訳ワカメwのまま閉廷。
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1100-1145 207号 永代供養料返還請求 審理
 被告は**寺を運営する宗教法人。
 原告(故人の三女)尋問。父親の葬儀前後の住職の態度・言動に怒りを覚えた(通夜、葬儀、仕上の何れも住職の態度が遺族に寄り添うことなく、礼を失していたらしい)ので、これ以上の檀家付き合いをしたくないので、払ってしまった永代供養料をキャンセルするので返せ、との主旨。
 そもそも原告の家には別の場所に墓があったので、その寺が所有する墓地へは埋葬する積りはない事を通夜の時に伝えた途端、遺族に対する態度が極端に冷たくなり、読経もお座なりになったと感じた(原告の主観)。
 また、葬儀後にお布施を導師控え室で渡そうとすると、後日寺まで持参せよと突っ返されたらしいが、このやり取りを見ていた葬儀社の担当者がそんな事を言う住職は初めてだとビックリしていた、とも。
 そして後日予約していた日時(七月下旬の猛暑日)に盛装して寺を訪ねると、住職はTシャツに短パンのラフな格好で玄関先で立ったまま出迎え。部屋に通されてお布施を渡しても「どうも」だけ。寺を辞去した後一緒に行った故人の老妻(原告の母)があの対応は我慢できないと怒り、今後付き合いたくない旨伝えてきたので、事前に支払い済みだった永代供養をキャンセルする気持ちになったとの事。
 尋問終了後、一旦昼休憩。
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1145-1200 208号 窃盗 口頭弁論
 11時から始まっているので途中入廷。複数店舗で書籍の万引き。
 医療福祉系の大学に入学したものの、就職活動開始後の四年次に中退。その理由が社会に出たくなかったからんだとか? その後20年ずっと引きこもり(親が面倒見れるから出来ることだな)だった?…と言うか万引き時には外出できる、ちう事か。 
 弁護側は精神科の検査を受けず再犯を繰り返してきたが、アスペルガー・統合失調・鬱などが疑われることをもって情状酌量を求めている模様。ならばキチンと医師の診察を受けさせるべきではないかしらん?
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1320-1335 203号 窃盗、建造物侵入 判決
 判決前に一部被害弁償(三万円)した。情状を狙った? それについての尋問後、判決。
 懲役2年、執行猶予無し。
 犯行は新築工事現場に侵入し、金品を窃取したもの。但し2年間にわたり各所で合計13件連続(私の職場近くの現場の名も上がっていた)。前歴も数件有ったことから猶予無し。
 被告人は保釈中。入廷前に身体検査を受けていたが、裁判中傍聴席の端に数人のガタイの良い数人が座っていたが、判決後、その連中が近付いていた所を見ると拘束されたのだろう。その前に退出したので不明。
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1335-1450 207号 永代供養料返還請求(1100の続き)
 被告**寺の前・現住職尋問中に途中入廷。
 宗教法人の定款?には永代供養のキャンセルには対応しない?またはキャンセル自体を想定していない?と突っぱねていた。
 原告への対応の善し悪しは主観的なものであり、決して悪気があって行動しているわけではない、とまあ当然と言えば当然の反論か。
 でもこういうやり取りを基にどういう判決を下すのか、判決文をこしらえる裁判官も大変だなぁと同情するけど、ひょっとしたらここらで和解勧告、なんて事になるのかな?
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1450-1700 206号 損害賠償請求 審理
 途中入廷。大手**造船会社がらみ。下請け会社同士のトラブル。
 下請会社A社の従業員が一気に(8人まとめて?)退職すると言う情報を**造船の電装?主任が聞き付け、A社の取締役(現B社社員)がその真偽を問われ、退職予想者メモを渡したことを盛んに突っ込まれていた。裁判官からも会社に無断でプライバシー、職業倫理にもとる行為じゃないのか?と。
 被告側弁護士が証人と**造船担当者との関係性、付き合いの深さを尋ねる際「裁判所とか大企業同士のようにお堅い所の肩肘はった付き合いじゃなく、担当者とはフランクなんですね」と証言させた直後、裁判官が「これは記録には残りませんが…」ん?何?と思ったら「裁判所も実はフランクなんですよ」と。思わず皆(笑)。へぇ~、こんなことも云うんだw。
 それにしてもこの元取締役(四十がらみ)、声は小さい、返事は遅い、更に何を言っているか要領を得ない、と三拍子揃った使えない印象。大丈夫か?
 次は被告人のA社元社長(三年前に株主総会で突然解任)現B社社長が証人。
 声もシッカリ言葉はハッキリ、流石人を束ねるだけあるなぁと云う印象。
 これまでのやり取りでどうやら従業員とシェアをとられたA社が訴えたものらしいことはわかった。
 刻限(17時)近くなっても原告・被告代理人の尋問が続いたため、押し詰まって裁判官から宣告「私からも質問したいことが沢山有ることから、継続審議とします」には一堂唖然w。「皆さんが事前に予約した時間をそれぞれオーバーするからですよ」とも(笑)。
 次回別の証人尋問の日時に続けて尋問するとの事で、再度社長の日程調整をしていた。こんなことも有るんだ~。
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 裁判所ロビーに掲示してある各法廷の曜日別担当部署(刑事一係とか民事など)使用予定表では、月・水・金に刑事裁判が多く、火・木は主に民事裁判がメインの模様。
 民事は短時間で流れ作業的な裁判が多く、あまり見応えが無い(内容が把握できない)事が多いが、今日は当たり、かな?

裁判傍聴メモ vol.003 (金)

★この記録は私的に公開するものであり、引用・転載禁止とする。
★著者は法曹界に身を置いたことが無いド素人のため、使用する語句に誤用のおそれ大。優しくご教示賜れば有難い。
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某月某日(金) 岡山地裁
0950-1010 209号 岡山県迷惑防止条例違反 判決
 書記官より被告人が遅刻するかも?と事前報告。バイクで裁判所へ向かって来る途中、単独事故したとの連絡が入ったらしい。結局10時直前に入廷してきたが、足腰打撲?壁伝いで半分這うようにヒコヒコ歩き、裁判官初め書記官からも思わず「だ、大丈夫?」と声を掛けられるくらい痛々しい姿だった。
 盗撮・住居侵入等10年前から繰り返してきたことから懲役4ヶ月の有罪、但し執行猶予2年付き。事件そのものの詳細内容は不明だが、判決言い渡し後の説諭の中で、前回法廷で被告人の妻が被告人を必ず更正させると約束した事が執行猶予を付ける大きなポイントになったと分かった。
 それにしても早く打撲の治療を受けさせてやれよ。
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1010-1030 206号 損害賠償?
 (途中入廷)
 土地売買を巡るトラブル?と、何かの損害賠償請求訴訟?が連続して審理されたものの、内容を理解するまでの話しが聞けぬまま何れも審理終了、次回判決。…ってわざわざ記録する程ではないか(笑)。
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1030-1035 201号(高裁) 通行権訴訟控訴 審理
 詳細内容不明。前回までの文書やり取り以降追加なく結審宣告のみ。但し裁判所から和解勧告有り、別室で打合せするとのことで閉廷。
 前回もそうだったけど、控訴審は新たな事実を争うような展開にならん限り文書のやり取りの事が多いのか、傍聴席で観てても所謂見応え(笑)は無さそうな気がする。
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1035-1100 205号 損害賠償請求
 オバタリアン(失礼な(笑))二人の言葉による傷付け合い?
 裁判官の問い掛けで謝る意思はないのか尋ねられ、被告とすれば(事実はどうあれ)自分の言動により原告が傷付いたのであれば、謝ってもいいという意志が無いわけではない、と持って回った答え。
 続いて原告に対し、それで納得できないか尋ねられ、まぁ裁判官がそう言うならば、と不満ながらも承諾させられた感じ。こういったトラブルはスカッとせずモヤモヤを残して打ち切られるのかもね。
 裁判官が原告に、後になって追加でやっぱり気に食わんからもう一回法廷を再開させることは出来んけど良いか?と念を押し、双方渋々和解受け入れ。
 原告・被告とも弁護士は居ない様だったけど、正式裁判に持ち込むくらいやからよっぽど恨みが深かったんだろね。訴訟費用は幾らくらいなんだろう?と下世話な興味も湧いたりして(笑)。
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1100-1200 209号 窃盗他 審理
 前回審理の訴因変更及び追記訴の読み上げ。被告人質問。
 都合5件の窃盗裁判。盗んだ物は
1.**町にある**製作所社員向け賃貸アパートの空き部屋リフォーム用新品エアコン2台(¥100,000弱)
2.同**製作所内の同僚のロッカーから財布(¥20,000入り)
3.同ロッカーからクレジットカード(家財道具購入?金額不明)
4.過去勤めていた会社の社員ロッカーから財布(¥15,000入り)
5.ゴルフ場更衣室でシェービングフォーム(時価¥500!)
だとか。
 被告人の老いた父親(**市役所当直・宿直専任)が証言。現在実家住まいの保釈中で、執行猶予が付いても実家で監督するとのこと。
 被告人質問では、預金が一千万円超有りながらも今回起訴以外にも数件の盗みをやっている供述をし、他人が見ていないと手を出す病気、いわゆる精神疾患(盗癖?)の可能性を弁護側は指摘していたが、それならきちんと治療スケジュールなり何なり提示させればいいのに、と聴いてて思った。
 求刑2年。次回判決。
 盗癖だとしても、ヒョイと手を出す大きさならともかく、エアコン2台ってヒョイと手を出せる大きさではないなぁ(笑)。
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1310-1530 100号 名誉毀損他 審理
 入退廷時手錠・腰縄付き。
 被告人質問2回目? 冒頭で被告人と弁護士が裁判官から釘を指されていたところから、どうやら前回の被告人質問は不規則発言などでまともな審理にはならなかった模様。今回の被告人質問繰り返しは異例?
 裁判官は(髪形はツーブロックベリーショート、って余計な情報か(笑))の***判事(後記1参照)。
 被告人は八割禿頭(磯野波平を彷彿とさせる額から後ろ頭までつるりタイプ)、見た目五~六十代か?と思っていたら、審理中に38歳と分かりビックリ。**市立A中学校元教員。
 一方的に横恋慕した同僚女性教員への付きまとい・ストーカー、及びA中学に保管してあった同僚女性教員が担任していた2年生生徒全員の個人調査表を、かつて自分が管理していた時に複製しておいたマスターキーを使って盗み出し複製(被告人退職前かな?退職後なら不法侵入も付きそう)。それを使って生徒の保護者へ怪文書(女性教員の誹謗中傷?)を送付していたらしい。
 つまりストーカー・窃盗・名誉毀損の豪華(笑)三本立て(後記2参照)。
 被告人はかなり不貞腐れた態度を取り、質問に対して度々逸脱・冗長な回答を繰り返し、その度に裁判官から窘められる。曰く、その発言内容は前回の尋問時に記録してあるのでここで繰り返す必要はありません、等々。検察官からは今まで聞いたことない「異議有り」発言をこの裁判で初めて聞いた(後記3参照)。
 被告人によると、何でも真犯人が別にいて自分は嵌められ踊らされた、警察は冤罪捜査をしないと不満タラタラ。
 その真犯人は被告人曰く、外出先で声をかけられた見知らぬ男で、その後どこの誰か尋ねることなく一緒にドライブし、道の駅***で携帯を貸した(その時の保護者宅へ名誉毀損電話の通話記録あり)とか。
 更に別の日には家に上げて世間話の後、パソコンを使わせ(その時は自分は隣室で寝てたとか)、その後脅されて夜中にわざわざ防犯カメラのある中央郵便局ポストに怪文書を投函しに行かされた……らしい(なんじゃそりゃ)。
 被告人の発言のみで新たな証拠も無し、裁判官もウンザリ顔。
 閉廷前に被告人が次回最終弁論時に発言機会があるか問い、10分くらいと知ると手錠を掛けられながら「それで真実がわかるのか」などと悪態。アメリカなら法廷侮辱罪(日本では?ググると法廷秩序維持法違反?)に問われそうな勢い。
 傍聴席100弱に40人は居たか?野次馬ばかりではなく、熱心にメモを取るなどどんな関係者か不明(報道関係かライター?)だが、傍聴席の四隅に腕章を付けた裁判所職員が警備していて四方に眼を配っており、さほど不穏な空気は感じられなかったが、閉廷後すぐに裁判が終わったので速やかに退出するよう促され、そそくさと追い出された。
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1530-1600 209号 電磁的記録媒体偽造・行使 審理
 退廷時手錠・腰縄付き
 終わりかけに途中入廷したため詳細不明だが、マレーシア人?(中国語の通訳付きなのでマレーシア在住華僑?)が一攫千金話に惹かれて来日。
 氏名不詳の元締めから偽造カードで買い物し、次の受け子に渡す役?その後偽造カード作成自体も手伝わされた、とか。
 求刑懲役2年。
 弁護士は逮捕後は罪を全て認め、深く反省、マレーシアには養うべき家族もいるのでと情状酌量を求めた。拘留が長期に亘った点(起訴後拘留時に追記訴捜査を利用し、調書作成をダラダラ遅れさせ拘留をわざと長引かせたのでは、と釘差し)も斟酌をと。
 求刑も弁論も中国語の同時通訳付きだったが、日本語で聞かされても難解な法律用語の連発を途切れること無く通訳されてどの程度理解できるのか知らん?
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■後記1;何人か居る岡山地裁の女性判事の中でもファンクラブが出来そうなクールビューティ。アラフォー世代?意志が強そうな顔立ち、って意志が強くなけりゃ判事なんか勤まらんだろな。普段どんな生活を送っているのか想像すらできんが、ストイックな暮らし?ストレス発散方法を聞いてみたい(笑)。
■後記2;後で学校名・被告人名でググってみると、事件の一部、窃盗のみがクローズアップされて報道され、教え子からはナゼ個人調査表を?との声が上がっていたが、その目的はここに有ったのか、と裁判を傍聴して初めて納得できることがあるのね。
■後記3;アメリカ製法廷ドラマでは検察官も弁護士も「異議有り!」を連発しているが、日本の法廷では民事・刑事とも、検事も弁護士も相手の発言中は一切口を挟むことはせず、これが予定調和と云うものさ、とばかりに審理が進む。今回初めて「異議有り」を聞き、あぁやっぱり言うときは言うんだ、と感動すら覚えた(笑)。