持って下りる/持って下ろす

 その昔、職場で交わした会話に違和感を覚え、その違和感の正体を自分で調べかけて挫折。一回だけ「教えて!goo」に質問して、キチンとした解答を貰ったことが有ったなぁ、と突然思い出し、検索してみたら……見つけた!三年半以上前かぁ、まだ残っていたのねぇ~。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8988420.html?sort=3

 保存期間が何年か知らんけど、いつ消滅するかわからんので、取り敢えずここに待避しておこうっと。

 

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■出典:教えて!goo
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Q質問(zatsunen)

【持って下りる/持って下ろす】

同僚が「(上の階から書類を)持って下ろす」と言いました。

違和感を覚え「持って下りる、じゃないの?」と問うと、
「変かな?昔から使っていたよ」との返事。

文法的な説明は不得手なのでそれで話は終わりましたが、
私が覚えた違和感は間違っていますか?

2015/05/24 09:57
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A回答(4件)回答順
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■No.1(keirimas)

持って下ろす対象は書類(書類を持って下ろす)

持って下りる主体は人(だれかが持って下りる)

の違いで、どちらも間違っていません。

2015/05/24 10:19
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【この回答へのお礼】
ご回答、ありがとうございます。
仰る通り間違ってないにしても「(書類を上階から)下ろす」のに
「持って」が付いたがために「ん?んん?」と感じた次第です。
お手数をお掛け致しました。またよろしくお願い致します。

2015/05/25 22:09

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■No.2(OKAT)

No.1の方の回答でお分かりのとおりですが、少し理屈を言えば、「下りる」は自動詞で、「人間が(書類を持って)下りる」と言っていることになります。

他方「下ろす」は他動詞で「人間が(書類を)下ろす」と言っています。「書類」が(人間の手によって)上から下に移動することに変わりは無いのですが、ちょっとした視点の違いがあります。書類が勝手に下りていくことはまずあり得ないので、普通は「下に持って行きます」というのだと思いますが、それに近い「持って下りる」も有りでしょう。大型の荷物だったら「持って下ろします」ということもあるかも知れません。
 お役所などで、重要な書類を優先視して「人間は下ろすだけの役割しかしない」のだったら、少し悲しい気がしますね。

2015/05/24 12:45
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【この回答へのお礼】
ご回答、ありがとうございます。
「持って」と「下ろす」の間に何か挟まれていれば
("書類を"持って"○○さんに"下ろしてもらう、とか)
違和感はなかったのかもしれませんが、
直に「"持って+下ろす"」に疑問を感じた次第です。
お手数をおかけいたしました。またよろしくお願い致します。

2015/05/25 22:10

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■No.3(yumenoukihashi0038)

「持つ」は他動詞です。

「下ろす」は他動詞、「下りる」は自動詞です。

「●●●(動詞〔A〕の連用形)+て(接続助詞)+▲▲▲(動詞〔B〕の終止形)」

の文型では、

①〔A〕が自動詞 〔B〕が他動詞  例「歩いてさがす」

②〔A〕が自動詞 〔B〕も自動詞  例「走って通る」

③〔A〕が他動詞 〔B〕が自動詞  例「食べて寝る」

④〔A〕が他動詞 〔B〕も他動詞  例「吹いて消す」

いずれもあり得ます。

質問者様は③、同僚様は④で、どちらも誤りではありません。

もしかしたら同僚様は、「持つ」が他動詞であるため、それを「て」でつなげる動詞も他動詞

でなければならないと、無意識に思っていらっしゃったのかも知れません。

2015/05/24 12:52
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【この回答へのお礼】
ご回答、ありがとうございます。
私も最初、自動詞と他動詞の違いかな?とあれこれ検索してみたのですが、
それだけでは説明がつかず、ここに質問させていただきました。
お手数をおかけいたしました。またよろしくお願い致します。

2015/05/25 22:11

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■No.4 ベストアンサー (hakobulu)

間違っていません。

このシチュエーションの場合、「(上の階から書類を)持って下ろす」は、明らかに不自然。

1.
接続助詞「て」の用法について、大辞泉の語釈に則れば、
「(上の階から書類を)持って下りる」の場合は、「本を持った状態で私が下りる(降りる)」という自然な意味になります。
これは、大辞泉の【 1-1 ある動作・作用から、次の動作・作用へと推移・連続する意を表す。】という用法に該当するでしょう。
しかし、「(上の階から書類を)持って下ろす」の場合は、「本を持った状態で本を下ろす」あるいは、「本を持って、それから本を下ろす」といった意味になってしまうため不自然。
接続助詞「て」の用法に関する誤用です。
本を下ろすには、本を持った状態、本を持つ、という動作が必須ですから、それを殊更「て」を使ってまで表現するのは不自然、というわけです。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/148945/m1u/

2.
同僚の方は、
【1-3 3 手段・方法を表す。「歩い―通学する」「泣い―抗議する」】という用法を適用して、
「(上の階から書類を)持つという方法で下ろす」という意味に解釈すれば自然ではないか、と考えていたのかもしれません。
この [ 項目3 ] の用法の場合、たとえば、「(上の階から書類を)頭に載せて下ろす」という文なら問題はありません。
「頭に載せるという特殊な方法で」という意味になるからです。
しかし、原文は「手に持つという方法で下ろす」、あるいは「(上の階から書類を)手を使って下ろす」と、これまた当たり前のことを言っているため不自然になるわけです。

3.
たとえば、あなたが脚立に上がって、棚の高い所から重たい箱を下ろしかけていたとします。
ちょうど、そのとき同僚が通りかかりました。あなたは、
「ちょっと手伝って。この箱、重いから、しっかり持って下ろしてくれ」と頼みます。
この場合は、 [ 項目1 ] の用法が該当し、
「この箱、重いから、しっかり持った状態で下ろしてくれ」、あるいは「この箱、重いから、しっかり持ってから(下に)下ろしてくれ」という意味になるため自然でしょう。
本を下ろすために「しっかり持つ」という動作が必須とは言えないため、接続助詞「て」の用法を使って、動作の一環に組み込んでもらうべく表現するのは自然、ということです。
シチュエーション次第で使い分ける、ということの必要性を改めて感じる事例です。

2015/05/24 14:28
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【この回答へのお礼】
ご回答、ありがとうございます。
詳細な解説をいただき、おかげさまで私がモヤモヤ抱えていた違和感を払拭していただきました。
品詞がこうだからこう、という説明まで辿り着くことができない素人にしてみれば、
文法上こうなっている、と説いていただき、あぁ~、私が抱いた違和感はこれだったんだ~、と
納得することしきり。
お蔭様で今晩ゆっくり眠ることができます(^^)。
お手数をお掛け致しました。またよろしくお願い致します。

2015/05/25 22:12

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 と、言うわけで無事解決を見たわけであるが、書き込み後最初に覗いたとき、No.1~3を貰っていることを確認。その時点で、
「ん~いや~、自動詞/他動詞だけじゃ説明が付かん違和感ばってんね~」
「そいでもその違和感の正体はカクカクシカジカて説明出来んしにゃ~」
「もしこい以外の回答の無かぎ、モヤモヤしたままお礼言わんばいけんとか~」
なんて思っていたが、No.4を貰ってスッキリ&やれやれ( ´-ω-)y‐┛~~。

 で、元々はその同僚に私の違和感はコレだったのサ、と説明しても良いかな?と思っていたが、凄く面倒くさい事になりそう(笑)なので、未だに心の奥底に仕舞ったまま。タブンそのまま墓場まで持っていく…カナ(笑)?